離婚Q&A
協議離婚を調べると離婚公正証書や離婚協議書に出会います。
失敗しないためにも特徴などを理解した上でスタートすることが大切です。
離婚全般のQ&Aについて
【目次】
○ 離婚全般の9個のQ&A(別居・離婚原因や準備)
○ 離婚公正証書の9個のQ&A(流れ・費用・メリット)
○ 離婚協議書の9個のQ&A(作り方・メリット・注意点)
○ 離婚チェックシートの回答から始めませんか?
ここでは離婚準備など離婚全般のQ&Aをお伝えします。
全部で27個ありますができる限り簡潔に答えをまとめています。
これから離婚協議を始める方に役立つ内容なので是非お読みください。
離婚前に別居してもいい?
協議離婚は夫婦間の話し合いをベースに進めるます。
離婚することになった経緯や原因によっては感情的になることもあり、
離婚協議をスムーズに進めることができず困り果てるという夫婦もいます。
例えば配偶者の不倫(浮気)が離婚原因の場合、
頭では冷静にとわかっていても感情的になりやすいです。
このような状況から抜けだす方法として、
一時的な別居があり、お互いにとって良い選択肢と言えます。
別居するメリットは?
別居をすることで対面対話がなくなります。
離婚協議はメールやLINEなどを利用して進めることになります。
LINEなどを利用する場合は送信前に、
考える時間を持つことができるので冷静な離婚協議に繋がります。
別居する前の注意点は?
別居する前に財産状況の確認をしてください。
特に預貯金残高の確認をしていなかった場合、
別居中に配偶者が使い込みをしても気付くことができません。
預貯金の財産分与に影響が出るのでご注意ください。
影響とは財産分与で受取れるお金が減ることを言います。
突然妻(夫)から離婚したいと言われました。
先ず現在の状況を把握することが大切です。
冷静になって離婚を考えた理由や経緯を聞くことから始めてください。
そして配偶者の勘違いかどうか確認をして、
勘違いであれば修復を目指し、そうでなければ離婚を考えることになります。
性格の不一致は離婚原因になる?
協議離婚は夫婦間の話し合いをベースに進めるので、
どのような原因であれお互いが納得すれば離婚はできます。
主な離婚原因として性格の不一致、不倫、借金問題などがあります。
離婚原因は1つだけではなく色々な原因が絡み合っているケースが多いです。
離婚の準備は何から始めたらいい?
先ずは自分が希望する条件をまとめるためにも、
離婚に関する知識や情報を集めることから始めてください。
具体的には養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割などの情報です。
この準備ができれば離婚協議を効率良く進める可能性が高まります。
離婚協議では子どもの条件は含まれる?
離婚の話し合いはお金の話(慰謝料と財産分与)と、
子どもの話(親権・養育費・面会交流)、以上2本立てになります。
当事務所では子どもの話がメインテーマになるご依頼者様が多いです。
補足ですが親権の合意ができないと離婚届は受理されないのでご注意ください。
配偶者が離婚協議に応じてくれません。
離婚協議に応じてくれない(進まない)場合は、
協議離婚の成立を諦めて家庭裁判所の調停離婚に進む可能性が高いです。
ただ弁護士さんへ依頼した場合は配偶者と交渉してくれるので、
調停離婚へ進まずに協議離婚が成立する可能性も十分あり得ます。
なお、弁護士への報酬支払が生じるので費用確認が重要となります。
離婚後、後悔しないように進めたい。
離婚協議は上手く進まないことが多いです。
気持ちが切れて配偶者の条件を全面的に受入れることもあります。
ただ離婚協議の時間より離婚後の生活は長いので、
妥協できる条件、妥協できない条件を整理してから話し合うことが重要です。
例)夫に不動産を譲ってもいいけど子どもの親権と養育費は妥協しない。
これが離婚後に後悔する確率を減らすことに繋がります。
離婚公正証書のQ&Aについて
離婚公正証書はどこで作れる?
全国各地にある公証役場で作成できます。
公証役場には法務大臣が任命した公証人(公務員)がいます。
公証人が作成した離婚公正証書は公文書となり信頼できる書面になります。
離婚公正証書完成までの流れは?
協議離婚は夫婦間の話し合いをベースに進めるので、
先ずは離婚条件の話し合いをして合意する(結論を出す)必要があります。
例)子どもとの面会交流は1か月の内、2回実施することで合意した。
離婚条件の合意ができたらその内容をメモに書き留めて、
公証役場に提出すると公証人が法的に有効な原稿(案文)を作成してくれます。
※ 最終的にこの原稿が離婚公正証書になります。
なお、無効な条件合意については離婚公正証書に記載されません。
公証人が作成した原稿を確認して問題がなければ、
夫婦揃って公証役場に出向いて署名押印をすれば完成となります。
これが夫婦(自分達)で離婚公正証書を作る場合の流れとなります。
合意条件をメモに書く時の書き方は?
合意した離婚条件の書き方は箇条書きでもいいですが、
離婚公正証書のひな形や文例(テンプレート)を参考にして書くこともできます。
インターネット上に多数のひな形や文例があるのでご確認ください。
当事務所でも雛形を一部公開しております。 → 養育費のひな形と文例
離婚公正証書の費用はどれくらい?
公証役場手数料は合意した金額に応じて決定されるので、
100組の夫婦がいれば支払う手数料も100通りになります。
例)養育費の支払額は○万円だから手数料は△万円必要となる。
当事務所では平均3万円程度になるご依頼者様が多いです。
公証役場手数料の詳細についてはこちらをご覧ください。
離婚公正証書のメリットを知りたい。
離婚公正証書には「強制執行」という効力があります。
養育費などの支払が遅れた場合は裁判所の判決を経ずに差押えができます。
例)養育費を払ってくれないから元夫の給料を差押える。
仮に給料を差押えると会社(上司)に知られるので、
「払わないといけない」という心理的プレッシャーを与えることができます。
強制執行と心理的プレッシャーが離婚公正証書のメリットになります。
行政書士は離婚公正証書作成で何をできる?
各行政書士によって作成方法や料金は異なりますが、
当事務所ではオリジナルの離婚チェックシートの活用に加えて、
丁寧なヒアリングを通じて離婚公正証書の原案完成を目指しています。
離婚チェックシートの詳細についてはこちらをご覧ください。
また当事務所では代理作成も対応しているので、
ご依頼者様夫婦は1度も公証役場に出向く必要はありません。
無料相談を実施している行政書士は多いので是非ご利用ください。
離婚公正証書の代理作成について詳しく知りたい。
代理作成を利用すればどこの公証役場でも作成できるので、
当事務所ではご依頼者様夫婦の代わりに大阪の公証役場で作成します。
ただ離婚公正証書は効力が強く大切な書面なので、
代理人を立てずに夫婦揃って公証役場に出向いて作成することをお勧めします。
当事務所では代理作成とは別に原案作成も対応しています。
原案とは上述した「合意条件を書いたメモ」のことを言います。
離婚公正証書は完成後に作り直すことができる?
元配偶者の同意を得ることができれば作り直すことは可能です。
ただし現実的には拒否される可能性が高いので、
離婚公正証書を作成するチャンスは最初の1回だけだとお考えください。
例)時間をかけて作ったのに作り直したいと言われても困る。
離婚公正証書を作成するタイミングはいつ?
離婚公正証書を作成するタイミングについては、
離婚届の提出前、提出後どちらでも問題ありません。
ただし、離婚届提出後に作成すると決めた場合、
元配偶者が非協力的になるというリスクがあるのでご注意ください。
例)離婚公正証書を作成したいと伝えたけど何日経っても返事がない。
離婚協議書のQ&Aについて
誰が離婚協議書を作成できる?
夫婦(自分達)、又は行政書士が作成できます。
離婚公正証書のように公証役場の関与を受けないので、
離婚協議書完成までの期間は離婚公正証書より短縮できます。
離婚協議書の作り方を知りたい。
法律上、決まった作り方や書き方はありませんが、
離婚条件をまとめた書面を2部作り署名押印をすれば完成です。
2部作るのは夫用と妻用、計2部必要になるからです。
なお、手書きで作っても問題ありませんが、
効率良く作るためにはパソコンを利用することをお勧めします。
パソコンで作成する場合でも署名欄は本人が直筆で書くようにしてください。
当事務所ではパソコン(ワード)を使って作成しています。
離婚協議書の書き方を知りたい。
離婚協議書のひな形や文例(テンプレート)を参考にできます。
インターネット上に多数のひな形や文例があるのでご確認ください。
当事務所でも雛形を一部公開しております。 → 養育費のひな形と文例
離婚協議書のメリットを知りたい。
合意した離婚条件を残すということは証拠として使えます。
離婚後、合意内容に対立が起きても直ぐに解決することができます。
なぜなら離婚協議書を見れば答えが載っているからです。
例)元妻が養育費3万円で合意したのに4万円だと言ってきた。
また証拠になるということは真剣な離婚協議が期待できるので、
養育費などの約束を守ろう(忘れない)という意識向上に繋がります。
例)書面に残るからいい加減な離婚協議をすることはできない。
配偶者が離婚協議書の作成を嫌がっています。
支払者(主に夫)が嫌がるケースは多いです。
なぜなら離婚協議書を作るメリットを感じられないからです。
ただ支払者にもメリットがあるので、
その事実を正確に伝えれば作成に同意してくれる可能性が高まります。
夫婦(自分達)で離婚協議書を作成する場合の注意点は?
法的に有効な条件が記載されている必要があります。
仮にお互いが気付かずに無効な条件を記載している場合は、
何も決まっていない状態と変わらないので離婚後のトラブルの種になります。
時間をかけて作った離婚協議書の効果が半減するのでご注意ください。
行政書士は離婚協議書の作成で何ができる?
各行政書士によって作成方法や料金は異なりますが、
当事務所ではオリジナルの離婚チェックシートの活用に加えて、
丁寧なヒアリングを通じてトゲのない離婚協議書の完成を目指しています。
離婚チェックシートの詳細についてはこちらをご覧ください。
離婚公正証書とは違って公証役場の関与を受けないので、
ご依頼~原案作成~離婚協議書完成まで全て対応することが可能です。
無料相談を実施している行政書士は多いので是非ご利用ください。
誰に離婚協議書の作成依頼をしても結果は変わらない?
各行政書士によって能力や経験値に差が出るので、
作り手によって離婚協議書の内容が大きく変わる可能性があります。
離婚協議書を作り直すことは難しいので、
後悔しないためにも積極的に無料相談を利用してください。
無料相談では相性、能力、経験値などを確認することをお勧めします。
依頼をする場合は行政書士に支払う報酬(費用)も重要ですが、
離婚協議書作成に対する能力や経験値も考慮することが大切です。
離婚協議書と離婚公正証書との違いを知りたい。
離婚協議書と離婚公正証書には共通点が多いですが、
効力に違いがあり特に離婚協議書では強制執行ができません。
効力の強さでは離婚公正証書>離婚協議書となるので、
完成までのハードルは高いですが離婚公正証書の作成をお勧めします。
補足ですが離婚協議書を作成するタイミングについては、
離婚公正証書と同じで離婚前、離婚後どちらでも問題ありません。
ただし、離婚届提出後に作成すると決めた場合は、
元配偶者が非協力的になるというリスクがあるのでご注意ください。
例)離婚協議書を作りたいとLINEを送っても無視されている。
離婚チェックシートの回答から始めませんか?
協議離婚では夫婦間で養育費や面会交流などの条件を決定します。
そして決まった条件は口約束で終えても、書面に残しても構いません。
書面に残す場合は離婚協議書、又は離婚公正証書を作成します。
当事務所ではこの書面作成のサポート時に離婚チェックシートを利用します。
離婚チェックシートの特徴は以下のとおりです。
・全13ページ63個の離婚条件の選択肢を掲載。
養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割などを掲載。
・離婚協議書や離婚公正証書の情報を集める時間は不要。
効率の良い離婚協議や追加協議の回数を減らすことができます。
詳細は離婚公正証書や離婚協議書をチェックシートを使って効率良く作成をご覧下さい。
世代に応じてメインテーマになる離婚条件は変わりますが、
当事務所では全世代のご夫婦からご相談やご依頼を頂いております。
例1)養育費や面会交流など子どものことがテーマになる。
例2)退職金や扶養的財産分与など離婚後の生活がテーマになる。
お気軽にお問合わせください。お待ちしております。